これからバングラデシュに住む人へ

青年海外協力隊でのバングラデシュ居住経験から、今でも当てはまるのではないかと思うことを書いてみました。

  1. 電気製品を安全に使う方法
  2. 日本から持って行った方が良いもの
  3. 持って行くと良いかもしれないもの
  4. 持って行かなくて良いもの

1. 電気製品を安全に使う方法

電圧は220Vです。(ただし公称値)

バングラデシュでは停電が多く、電圧も不安定です。高くも低くもなり、停電復帰直後は300Vに達することもあるそうです。ですから、電気製品を使うに当たっては注意が必要です。スタビライザー(電圧安定器)は付けるに越したことはないのですが万能ではありません。

電気製品を過電圧から保護するという観点からは、100-240V対応(ユニバーサル対応電源)の機器を使用し、ステップダウントランス(220V→100V)を併用することを勧めます。この方法をとれば、仮に電圧が500Vまで上昇したとしても、ステップダウントランスにより240V以下になっているので電気製品が故障することは避けられます。(ただし、落雷に対する保護にはならないので、雷雨の時にプラグを抜く等の配慮が必要なことに変わりはありません。)

私のまわりの日本人がバングラデシュで電気製品を故障させたケースの多くは、100V用機器を直接220Vに差し込んでしまったことが原因でした。バングラデシュで売られているコンセントやコードリールが「どんなプラグでも差し込める」ように作られていることが間違いの元なのですが、この手の不注意は必ず起こると考えた方がよいです。100V専用機器は避けましょう。100V/220V切り替え式の機器は、バングラデシュに行く前に220Vに切り替えておくことをお忘れ無く。

基本的なことですが、100V用のドライヤー、アイロン、炊飯器、トースターなどの電熱器は、小型のトランスでは使えません。旅行用のトランスの容量はふつう50〜100W、バングラデシュで売られているスタビライザーは500W程度なのに対し、これらの電熱器は1000W程度の電力を必要とするので、容量オーバーとなり、ヒューズが切れるか最悪の場合トランスが焼けてしまいます。バングラデシュで手に入る1000W級のトランスは高価で重いです。100V用の電熱器をバングラデシュで使うのは、不可能ではないが無理があるということを知っておいて下さい。またトランスを使用する際には容量に注意しましょう。

100V専用の電熱器をどうしても使用したい人は、電熱器専用の半導体式(電子式)変圧器(日本の旅行グッズ店で売っている)を持参すると小型で便利です。ただしこれをラジオやコンピュータなどの電子機器に使用すると故障の原因になります。通電時間を細かく切って半分にしているだけで、電圧そのものは落としていないためです。私はこれで短波ラジオのヒューズを飛ばしてしまいました。電子回路付きの電熱器(IH炊飯器など)は大型トランスを使うしか無いでしょう。

電源プラグの形状は、B、B3、BF、C、SEと、B3を大きくしたようなもの(大電力用)が混在しています。

バングラデシュのコンセントはすぐにバネがゆるくなって接触が悪くなり、しばしばスパークして火花がでます。最悪なのは安物のコードリールです。壁に埋め込まれているコンセントも似たようなものです。

最も信頼性の高いのは角ピンのBF型です。デスクトップパソコンを使用する人は、少なくともUPS(バッテリー装置)からパソコンまでの間を、コードを切ってBF型に改造するのが良いと思います。


2. 日本から持って行った方が良いもの

下着(男女とも)

バングラデシュに良いものはないです。

生理用品(女性)

日本製はやっぱり優秀だそうで。

眼鏡のスペア

軽量レンズは無いので、バングラデシュで作ると度の強いレンズは分厚くなります。

コンタクトレンズについて

目のためには眼鏡が一番。
ホコリが多いのでハードレンズはつらい。(扱いは便利だが、)
コンタクト保存液、洗浄液等は入手不可でした(1996年当時)。


3. 持って行くと良いかもしれないもの

携帯用工具

バングラデシュでは良質の工具はなかなか手に入りません。探せば無いことはないですが、こちらへ来てあれこれ道具を買い揃えるのは大変です。かといって、ちょっとした修理や工作などの時、道具がないからとあきらめるのも悔しいもの。コンパクトな携帯用工具があると重宝します。

レザーマン・ツール(ペンチの入った十徳ナイフ。機械、電機系の仕事に向いています)

スイス・アーミーナイフ(食べ物を切ったり細かい作業に向いています)

などがあります。

包丁と砥石

ヘンケルや貝印のような良い包丁は手に入りません。

砥石も良いものは入手できません。荒砥石は中国製が出回っていますが、中砥石、仕上げ砥石は入手不可。中砥石か簡易研ぎ器を持参すれば実用上は何とかなります。使用人に包丁を使わせると、冷凍肉を骨ごと切ってバリバリに刃こぼれするでしょう。これを直すには荒砥石と忍耐が必要です。

バングラデシュでは刃物がまったく違うため、バングラデシュ人の研ぎ屋に日本の包丁を研がせても切れるようになるとは限りません。

デジタル式の短波ラジオ

ラジオ日本は時間帯によって周波数が変わるので、アナログ式は周波数合わせが面倒。持ってくるならデジタル式チューニングの出来る物が便利。バングラデシュで入手できないこともないが、高いし(1万5千タカ程度)中古品をつかまされることもあります。

シャンプーなど

Revlonなどアメリカ物はあるが、日本製はない。こだわる人は持ってくれば?

日焼け止め

日差しのきつい国です。日に焼けたくない人は持ってくると良いでしょう。

スポーツシューズ

バングラデシュでは良い運動靴は手に入りません。

最新ビデオソフト

日本人にとっては娯楽の少ない国です。

歯ブラシ

毛先が細い・丸い類は無い。頭部の小さいブラシもない。

サングラス

インチキRayBanならあるけどね...

帽子(ほとんど売っていない)

折り畳み傘(良い物はない)

垢すりタオル(売ってない。ヘチマはある)

イヤリング(ピアスは売っているがイヤリングは無い)

化粧品(バングラデシュ製は不気味)

タッパーウエア

大型のものは無い。乾燥保管用器として考えている人は検討の価値あり。小型のもの(500cc, 1リットル)はアイスクリームの空き箱(空きタッパー)が使えるが、密閉度はあまり良くない。冷蔵庫用ならこれでも十分か。

カッパ(バイクで仕事をする人は)


4. 持って行かなくて良いもの

スタビライザー(電圧安定器)

ダッカに売っています。110V出力付きもあります。

APSカメラ

現像設備がありません。フィルムも売っていません。

シリカゲル(乾燥剤)

湿度の高いバングラデシュでは、スーツケースに入れておいた物も気が付くとカビだらけ。大切なものは乾燥剤を入れて守りましょう。

シリカゲルはエアコン修理屋に行くと300タカ/kg程度で売ってくれます。靴下に入れて口を縛って使うと便利です。シリカゲルには寿命を示す色付きの粒が入っていて、青からピンクに変わったらもう効力がありません。一度湿気を吸ったシリカゲルもフライパンで30分ほど強火で炒ると復活できます。これを冷ます間に湿気を吸ってしまっては台無しなので、すぐに空き缶に移し陶器の皿で蓋をして冷ますのがよいでしょう。

電池

たいていのものは売っています。

以下は1996年当時確認したもの。

乾電池:Dサイズ(単1)、Cサイズ(単2)、AAサイズ(単3)、AAAサイズ(単4)Nサイズ(単5)、9V電池、アルカリ電池も入手可能。

水銀電池:LR44, 4LR44, MR9

空気亜鉛電池:675

リチウム電池:CR123A, 2CR5, CR2016, CR2025, CR2032

酸化銀電池:379

生テープ

カセットテープ、VHSカセット、VHS-Cカセット、8ミリカセット、フロッピーディスク、CD-R、CD-RW

写真フィルム(35mmフィルム)

カラープリント用 ISO100, 200, 400(フジ、コニカ、コダック)

リバーサル ISO100(フジ、コダック)

ISO1600のようにバングラデシュで手に入らない特殊なフィルムは、持ってきても現像できません。

折り紙・おはじき(みんな持ってくる割には使い道がないものです)

革製品(カビる可能性大なので、あまり高級品は持ってこない方が)

サンダル(売ってます)

ドライヤー、アイロン(売ってます)

圧力鍋(売ってます)

無線機 無線通信は軍が統制しているので無線機の持ち込みは出来ません。

バングラデシュ・アマチュア無線連盟(BARL)というのもあるようですが、免許の発行はバングラデシュ人に限られているようです。

白い衣類(水が悪いのですぐに黄ばんでしまう)

石鹸(Luxで良ければどこにでもある)

日本食材(ボナニに韓国マーケットが出来ました)

蚊取り線香バングラデシュ産のがあります


さらなる最新情報を募集中です。

青年海外協力隊 平成6年度1次隊 バングラデシュOB 酒井泰幸

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