7.インターシティ列車

 インターシティ列車には1等AC、1等チェアーコーチ、2等などの等級があります。夜行寝台には1等ACコンパートメントがあるそうです。
 1等チェアーコーチはバスとの競争を意識して最近改装されたもので、リクライニングシートです。エアコンはありませんが、写真を撮るなら窓の開けられるこちらでしょう。座席は、国内の業者がバス用シートをもとに手作りしたもののようで、車両の中央に向かって方向が固定されています。1等チェアーではランチの販売があります。カレー味のフライドチキンとサンドイッチでした。

 照明や放送のために電源車が連結されていて、小さなディーゼルエンジンで発電しています。カセットプレーヤを備えた放送室(兼、乗務員の昼寝場所)があり、1等車にヒンディーシネマ音楽を流します。これで気分はバス旅行。電源車にはナマゼール・スタン(お祈り場所)もあって、時間になると熱心なムスリマンたちがお祈りにやってきます。バスと違って「お祈りだから停車しろ」などと言っても聞いてもらえませんからね。でもキブラ(メッカの方向)はどうやって分かるんでしょうね。

 一方、2等車の座席は、向かい合って座る4人掛けのものや、通路が片側にあって8人掛けコンパートメントのようになったものがあります。クッションはなくて木のシートです。床はあちこち剥がれて、鉄の波板が覗いています。
 2等車の続きには食堂車も連結されていますが、テーブルがあって椅子はありません。客はテーブルに腰掛けて食べています。出てくるものはチャーとボンベイトーストです。これは、油でべたべたのパンに玉葱と青唐辛子入りの卵焼きが貼り付いている、食パンのピカタとでも言うようなものです。鮮やかな赤色のケチャップが不気味です。
 2等車の座席にいれば、バダム(落花生)やチャーやコカコーラ、チューインガムにスナック菓子、果ては腕輪や首飾りの売り子まで回ってきます。


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