バングラデシュ鉄道のダッカ玄関口は、駅名表記こそダッカ駅ですが、コムラプール・イステション(Kamlapur Station)と呼ばれています。ビジネスの中心地モテジール(Motijheel)の裏手にあります。花弁をかたどった高いアーチが連続する、白い壮麗な建築です。

駅前にはベビー溜まりがあって何十台も客待ちしていますが、駐車料金がかかるとか言ってなかなか強気に出てきます。駐車料金なんて本当は2タカぐらいのものなんですがね。まあ、客待ちで長いこと時間をつぶしたらその分稼がないといけませんからね、彼らも。
駅を出て南へ歩くとローカル線の駅舎があります。2つの駅舎は長いプラットホームでつながっていて、北行きの列車だけでなく南東のナラヨンゴンジ(Narayanganj)へのローカル列車も出ています。この駅舎の周りにはホームレスが住み着いて、歩道で飯を炊き、子供が走り回り、側溝にクソをたれます。
入り口は2つに分かれているように見えます。入口・出口の区別があるのかと思ったら、そうでもなさそうです。
中央の壁の両サイドにに切符売り場が並んでいます。切符売り場の窓口の上にはベンガル語で運賃表が掲示してあります。ホームへのゲートの上には出発と到着の時刻表が、これは英語で書かれています。
いくつか売店があって、キヨスクのような店には雑誌も置いてあるのですが、時刻表は売っていません。
窓口は当日分と予約に分かれています。インターシティ列車のチケットはコンピュータ予約です。予め買っておくのが無難でしょう。(外国人旅行者のための割引レールパスがあるという話を聞いたことがありますが、実際に買ったことはないです。)
ゲートはありますが、改札はしていません。チケットは車内でチェックされ、駅を出るときに回収されます。
インターシティのホームは行き止まり式になっています。列車を待つ人々の間を、バダム(豆)売りや靴磨きが歩いています。
ホームの向こうには朽ち果てそうな客車が放置されています。かつて操車場があった広大な敷地も今では畑になっていて、線路はキャベツの畝(うね)に変わっています。その上を、駅裏へ抜ける長い跨線橋が渡っていきます。

(追記)この場所には1998年頃にコンテナヤード(Inland Container Depot, Dhaka)が建設され、現在この景色を見ることは出来なくなりました。
10両以上はあろうかという長い編成の列車が入ってきます。青い車体にクリーム色の帯。InterCityと書かれています。列車名を書いた板が窓の上の屋根のところに差さっていますが、ベンガル文字です。やっかいなことに号車符号もベンガル文字です。チケットにはアルファベットも併記されていますが、ベンガル人にチケットを見せて場所を教えてもらうのが早いでしょう。日本人の発音ではkaとkhaの違いを言い分けられないことが多いですから。
客車は両端にデッキがあって、ドアは手で開け閉めします。プラットホームは低いですから、荷物が多いとステップを上るのにちょっと苦労します。
アナウンスも何もなく、プァ〜ンと警笛を一つ鳴らすと出発です。

