(余談)ディーゼル機関車の蘊蓄話

 回転数ゼロから動力を発生する蒸気機関や電気モーターと違って、ディーゼルエンジンでは常に回っているエンジンと車輪をつなぐ変速装置が必要になります。
 ごく初期のディーゼル機関車は、トラックと同じような機械式変速機を用いていました。しかし、エンジンの出力が大きくなると歯車やクラッチが破損して使いものにならず、小型のものしかできませんでした。
 次に登場するのが電気式ディーゼル機関車です。これは、エンジンで発電機を回して、その電気でモーターを回して走ることにより変速する方式です。発電のロスがあるので効率は良くありませんが、大きな動力を伝達でき故障も少なかったので、広く使われました。日本では衰退しますが、世界的に見ればもっとも普及している方式ではないかと思います。
 その次の世代が液体式ディーゼル機関車です。自動車のオートマチック・トランスミッションのように、トルクコンバータを使用します。日本の国鉄全盛時代の機関車DD51は、3系統のトルクコンバータを速度によって切り替えるというものでした。この仕組みにより高い効率を実現したのです。
 そして現在、JR貨物が保有している最新のディーゼル機関車DF200は、半導体技術によって改良された電気式ディーゼル機関車です。従来の直流モーターに代わって交流インバーター・モーターを使っているので、高効率・大出力とメンテナンス・フリーを両立しています。

 ディーゼル機関車の歴史は、機械・電気の繰り返しですね。

構内入れ替え用機関車


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